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とび職への未経験転職を解説|仕事内容・資格・年収の相場

2026 8/19
建設・土木
2026年7月30日2026年8月19日

とび職とは、建設現場で足場の組立・解体や鉄骨の建て方など、高所作業を中心とした仕事です。「建築現場の花形」とも呼ばれ、学歴・資格を問わず挑戦できる未経験歓迎求人が多いことでも知られています。

一方で、高所での体力仕事という特性上、実際に働き始めてから初めて分かる大変さもあります。

本記事では、とび職の仕事内容・資格・給与相場から、未経験で転職する際の注意点までを整理します。

ブルーカラーの教科書編集部
執筆者
ブルーカラーの教科書編集部 詳細を見る

公的統計データや、編集部が独自に実施したアンケート調査など、一次情報をもとに記事を作成しています。法律・税務・医療に関わる判断は専門家にご確認ください。詳しい制作方針はコンテンツ制作ポリシーをご覧ください。

目次

とび職とは|未経験からの転職で知っておきたい仕事内容の全体像

とび職は、建物・橋梁・ダムなどの建設現場で、足場の組立・解体や、鉄骨・重量物の運搬・設置を担う専門職です。厚生労働省の職業情報提供サイトでは、住宅建築中心の「建築とび」、足場・型枠を扱う「鳶(組立とび)」、ビルや橋梁など大規模工事を担う「鉄骨とび」、クレーン等の重機を使う「機械とび」といった専門分野に分かれると紹介されています。

現場では、クレーンやブルドーザーなどの重機に加え、手工具・電動工具、そして安全帯などの安全装備を使用します。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「とび」

「とび」という名前の由来は、身軽に高所を飛び回る姿が鳥の「鳶(とび)」に似ていることから来ているとされます。

実際の現場では、地上数十メートルの高さで作業することも珍しくなく、建物の骨組みができあがる最初の段階を支える、まさに建設工事の土台を作る仕事です。

完成した建物を見上げたときに「あの足場は自分たちが組んだものだ」と実感できる点は、この仕事ならではのやりがいといえます。

とび職の求人倍率・年収などの統計データを示す図解

とび職は現在、深刻な人手不足の職種のひとつで、求人サイトなどの調査では有効求人倍率が非常に高い水準にあると報告されています。厚生労働省の職業情報提供サイトによると、とび職の平均年齢は41.9歳、就業者の93.3%が高卒以下の学歴で、就業前の特別な研修を「特に必要ない」とする事業所が64.4%にのぼります。

学歴・資格を問わず、体力とやる気があれば挑戦しやすい職種であることが、この数字からもうかがえます。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「とび」

とび職の主な仕事内容・専門分野

とび職の専門分野4種類を示す図解

とび職の仕事は、足場の組立・解体だけにとどまりません。

住宅の基礎工事に関わる「基礎とび」、鉄骨造の建物や橋梁を扱う「鉄骨とび」、大型クレーンなどの重機を操作する「機械とび」など、現場の種類によって求められる技術も変わってきます。

未経験からのスタートでは、まず足場の組立・解体からOJT形式で経験を積み、徐々に専門性の高い分野へステップアップしていくのが一般的な流れです。

会社によって得意とする分野が異なるため、求人を比較する際は「どの専門分野の仕事が中心か」を確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

将来的に大型クレーンなどを扱う機械とびを目指したい場合は、玉掛けや小型移動式クレーンといった関連資格の取得支援があるかどうかも、あわせてチェックしておきたいポイントです。

未経験からとび職になるには|資格とキャリアアップの道筋

とび職に就くこと自体に資格は必要ありませんが、経験を積む中で取得しておきたい資格がいくつかあります。代表的なのが、技能レベルを証明する国家資格「とび技能士」と、現場の安全管理を担う「足場の組立て等作業主任者」です。

これらの資格を持っていると、昇給や資格手当の対象になる企業も多く、未経験から数年かけてキャリアアップを目指す道筋がはっきりしています。

とび技能士は1級・2級・3級に分かれており、実務経験年数に応じて受験資格が決まります。

実務経験を積みながら3級→2級→1級とステップアップしていくのが一般的な流れです。

資格取得の費用や講習の多くは、会社が負担してくれる制度を用意している場合もあるため、求人を比較する段階で資格取得支援の有無を確認しておくと安心です。

また、経験を積んで現場の管理・監督を担う立場を目指す場合は、施工管理系の資格取得を視野に入れるという選択肢もあります。

作業員として体を動かす働き方から、資格を取得して現場を管理する働き方へとキャリアの幅を広げられる点も、とび職を含む建設業界の魅力のひとつです。

とび職への転職、給与・年収相場はどのくらいか

厚生労働省の職業情報提供サイトによると、とび職の平均年収は414.5万円、時給換算では一般労働者で1,985円と報告されています。求人情報における月額賃金は30.5万円(令和6年度)で、前年からわずかに上昇しています。

未経験スタート時はこれより低い水準からのスタートになることが一般的ですが、資格取得や経験年数に応じて着実に収入が上がっていく職種といえます。

就業形態を見ると、正社員が75.6%を占める一方、自営・フリーランスとして働く人も17.8%と一定数存在します。

経験を積んで独立し、自分の裁量で仕事を請け負う働き方を選ぶ人がいることも、この職種の特徴のひとつです。

日給制の会社も多く、天候による現場休止が収入に直結しやすい点は、未経験で入る前に理解しておきたいポイントです。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「とび」

未経験からの転職で知っておきたい注意点

安全帯を装着し高所作業の準備をする作業員

とび職は高所での作業が中心となるため、安全に対する意識と体力面の準備が欠かせません。夏場の炎天下や冬の寒さの中での作業は、想像以上に体力を消耗します。

また、一つのミスが大きな事故につながる現場のため、先輩からの指導が厳しく感じられることもあります。

50代男性・宮崎県在住

建設業はまったくの未経験だったため、最初は道具の名前すら分からず、先輩から指示を受けても戸惑うことばかりでした。危険と隣り合わせの現場では、一つのミスが大きな事故につながるため、厳しく指導されることも多く、何度も悔しい思いをしました。それでも分からないことは自分から質問し、先輩の作業を見て覚え、少しずつ技術を身につけていきました。

体力面で不安がある場合、いきなり作業員として現場に入るのではなく、資格取得を並行して進め、将来的に現場の管理・監督を担う立場を目指すという選択肢もあります。

自分の体力や将来のキャリアプランに合わせて、入り方を検討するとよいでしょう。

とび職を含む建設業界全体の未経験転職については建設業界への未経験転職を解説した記事もあわせてご覧ください。

もう一つ知っておきたいのが、労働災害のリスクです。

高所からの転落・墜落は建設業の労働災害の中でも件数が多い事故類型のひとつとされており、安全帯の正しい使用や、天候・体調不良時の無理な作業を避けるといった基本的な安全対策が徹底されている会社かどうかは、入社前に確認しておきたい重要なポイントです。

求人票だけでなく、面接や職場見学の際に安全管理の取り組みについて質問してみることをおすすめします。

とび職への未経験転職に関するよくある質問

とび職は未経験でもなれますか?

はい、学歴・資格を問わず挑戦できる求人が多い職種です。厚生労働省の調査でも、就業前の特別な研修を必要としない事業所が6割を超えており、未経験からのスタートがしやすい環境が整っています。

とび職に必要な資格はありますか?

就業自体に必須の資格はありませんが、「とび技能士」や「足場の組立て等作業主任者」を取得すると、昇給や資格手当の対象になることが多く、キャリアアップにつながります。

とび技能士は1級・2級・3級に分かれており、実務経験を積みながら段階的に取得を目指すのが一般的です。

とび職にはどんな専門分野がありますか?

住宅建築中心の「建築とび」、足場・型枠を扱う「鳶(組立とび)」、ビルや橋梁など大規模工事の「鉄骨とび」、クレーンなどの重機を操作する「機械とび」の4つに大きく分かれます。

会社によって得意分野が異なるため、求人を比較する際に確認しておくとよいでしょう。

とび職の給料はどのくらいですか?

厚生労働省の職業情報提供サイトによると、平均年収は414.5万円です。未経験スタート時はこれより低い水準からになりますが、経験年数や資格取得に応じて収入が上がっていきます。

とび職は体力に自信がないと難しいですか?

高所での作業や重量物の運搬があるため、一定の体力は必要です。

ただし、経験を積みながら資格を取得し、現場の管理・監督を担う立場を目指すという道もあるため、体力に不安がある場合はそうしたキャリアパスも検討するとよいでしょう。

日々の体力づくりや、作業に適した靴・装備を事前に準備しておくことも、現場に早く慣れるためのポイントです。

とび職の人手不足は本当ですか?

はい、深刻な人手不足が続いている職種のひとつです。平均年齢が40代であることからも、若手の担い手不足がうかがえ、未経験者の採用に積極的な現場が多くなっています。

まとめ:とび職への未経験転職は「体力への準備」と「資格取得」が鍵

とび職は学歴・資格を問わず挑戦できる未経験歓迎求人が多く、深刻な人手不足を背景に採用のハードルも高くありません。

ただし高所での体力仕事という特性上、事前に体力面の心構えをしておくこと、そして「とび技能士」などの資格取得でキャリアアップの道筋を描いておくことが、長く働き続けるための鍵になります。まずは未経験歓迎の求人を比較し、資格取得支援制度の有無なども確認しながら検討してみてください。

安全管理への取り組み方や、専門分野(建築とび・鉄骨とび・機械とびなど)の違いも、入社前に確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

とび職に限らず、建設現場の仕事は「未経験だから」と気負いすぎる必要はありません。

分からないことを素直に質問し、少しずつ経験を積み重ねる姿勢があれば、着実にできることが増えていく仕事です。

掲載している統計データは調査時点のものです。

本記事は公的統計データおよび取材内容をもとにブルーカラーの教科書編集部が作成しています。

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建設・土木、ドライバー、介護など人手不足の続く現場職への未経験転職を取材・調査し、給与や待遇のリアルな情報を発信しています。

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