大型免許は履歴書の免許・資格欄に「大型自動車第一種免許」または「大型自動車第二種免許」という正式名称で書くのが基本です。
略称の「大型免許」のままでは不十分と見られることがあり、取得年月とあわせて記載する必要があります。
この記事では、正式名称の書き分け方からコピペで使える記入例文、教習中の場合の書き方、よくある間違いまでまとめて解説します。
トラックドライバーやバス運転手の求人は、免許欄の書き方一つで書類選考の印象が変わることも少なくありません。
正しい表記を知っておけば、応募先を変える度に書き方を迷う手間もなくなります。
大型免許の履歴書での正式名称と書き方の基本
大型免許一種・二種の正式名称
大型免許には「第一種」と「第二種」があり、履歴書にはこの正式名称まで書くのが原則です。
- 大型トラックなど貨物を運ぶ場合→大型自動車第一種免許
- 大型バス・旅客を乗せる業務の場合→大型自動車第二種免許
- 単に「大型免許」とだけ書くのは避ける
第一種と第二種は取得条件も用途も異なります。
応募する職種がトラックドライバーなら第一種、バス運転手やハイヤー・タクシーの大型車両なら第二種が必要になるため、どちらを持っているかは採用側が必ず確認するポイントです。
免許証の表面には「大型」としか記載されていませんが、履歴書では交付根拠となる免許の種別まで書くのが一般的なマナーとされています。
そもそも大型自動車とは、車両総重量11トン以上・最大積載量6.5トン以上・乗車定員30人以上のいずれかに当たる車両を指します。
全日本トラック協会「車種区分」にあるとおり、この基準を一つでも満たす車両を運転するには大型免許が必要です。
なお、ショベルカーやフォークリフトなど不特定の場所を走る建設車両を運転する場合は、大型免許ではなく大型特殊自動車免許が必要になるため、応募先の車両が該当するか事前に確認しておきましょう。
取得年月・教習中の場合の書き方
免許名の後ろには、取得した年月(西暦または和暦で統一)を書きます。
例えば「2022年6月 大型自動車第一種免許 取得」のように書くと、採用担当者が運転経験の長さをイメージしやすくなります。
和暦と西暦が履歴書内で混在していると読みにくいため、学歴・職歴欄の表記と揃えることが大切です。
免許証に記載された番号まで書く必要はありませんが、面接で提示を求められる場合があるため、免許証自体は必ず持参しましょう。
更新のたびに取得年月を書き直す必要はなく、最初に取得した年月だけを書けば問題ありません。
優良運転者(ゴールド)区分かどうかも履歴書に書く必要はなく、こちらも聞かれた際に答えれば十分です。
将来はAT限定の大型免許も登場する
現在の大型免許はMT(マニュアル)車での教習が前提ですが、今後はAT限定の大型免許も新設される予定です。
警察庁「AT大型免許等の導入及びMT免許の技能試験等の方法の見直しについて」によると、AT限定の大型免許は令和9年4月1日、大型第二種のAT限定免許は令和9年10月1日から導入される予定です。
AT車の普及と職業ドライバー不足を背景にした制度変更で、取得後に履歴書へ書く際は「大型自動車第一種免許(AT限定)」のように限定条件まで書き添える必要が出てきます。
履歴書に大型免許を書くメリットと採用担当が見るポイント

ドライバー求人で優先的に見られる理由
運送業界では長年人手不足が続いており、大型免許の保有者は書類選考の段階で優先されやすい傾向があります。
国土交通省は、何も対策を取らなければ2024年度に輸送能力の約14%が不足するおそれがあると試算していました。
この国土交通省「物流の2024年問題への対応について」が示すとおり、業界全体でドライバーの確保が急務になっています。
免許欄の一行がそのまま応募先への貢献度として読まれるのは、この人手不足を背景にしています。
特に大型トラックを運転できる人材は中型・準中型免許保持者よりも対応できる業務の幅が広く、採用側にとって「すぐに任せられる戦力」として映りやすい点も見逃せません。
給与・待遇への影響
大型免許の有無は、採用後の配属車両や手当にも関わります。
中型・準中型までしか運転できないと任せられる案件が限られる一方、大型免許があれば長距離・高積載の案件も担当できるため、資格手当や経験給として待遇に反映される会社が多いのが実情です。
資格手当の金額は会社によって差がありますが、月数千円から数万円程度を上乗せしているケースが見られます。
履歴書の免許欄は、採用後の配属や給与テーブルを決める最初の判断材料になります。
入社後に乗務経験を積み、無事故・無違反の実績を重ねることで、昇給や中型・けん引免許など上位資格へのキャリアアップにつながる会社も多くあります。
免許の記載を正確にしておくことは、入社時だけでなくその後の評価にも関わってくる点を意識しておきましょう。
【コピペ可】大型免許の履歴書記入例文集

大型免許のみ取得済みの場合
2022年6月 大型自動車第一種免許 取得
すでに応募先の業務に必要な免許だけを持っている場合は、このように1行で書けば十分です。
普通免許を経由して取得した場合でも、履歴書には大型免許の行だけを書けば問題ありません。
複数の免許・大型第二種免許を持っている場合
2021年3月 普通自動車第一種免許 取得
2023年9月 中型自動車第一種免許 取得
2024年11月 大型自動車第一種免許 取得
複数の免許を持っている場合は、取得した順に古いものから並べるのが基本です。
けん引免許やフォークリフトなどの資格を併記したい場合も、同じ並び方に揃えると読みやすくなります。
2020年4月 普通自動車第一種免許 取得
2024年8月 大型自動車第二種免許 取得
バス運転手やハイヤーなど旅客を乗せる業務に応募する場合は、第二種免許であることを必ず明記します。
第一種と第二種を書き間違えると、応募書類の段階で業務内容の誤解を招くため注意しましょう。
教習中・取得予定の場合
現在、大型自動車第一種免許 教習中(取得予定:2026年3月)
まだ取得していなくても、教習所に通っている段階であれば「教習中」と書いて応募できる求人は少なくありません。
特にドライバー求人は、普通免許から大型免許へのステップアップを前提に未経験者を募集している会社が多いためです。
取得予定の時期まで書いておくと、採用担当者が配属計画を立てやすくなります。
書く際によくある間違いと注意点
略称のまま書いてしまうミス
「大型免許」「大型一種」といった略称は、履歴書としては不十分な表記です。
正式名称を省略すると、担当者によっては「免許の種類を正確に把握していない」という印象を与えてしまいます。
必ず「大型自動車第一種免許」まで書き切りましょう。
逆に「大型自動車免許(第一種)」のように語順を変えてしまうのも避け、見本どおりの語順で統一するのが安全です。
取得日や免許番号を誤って記載するケース
免許証の交付日と実際の合格日がずれているケースがあり、どちらを書くべきか迷う人が多いポイントです。
履歴書には技能試験に合格した日(免許証に記載された「取得日」)を書くのが一般的です。
免許証番号は履歴書に書く必要はなく、面接時に免許証の提示を求められた際に確認してもらえば十分です。
和暦と西暦を混在させてしまうミスも目立ちます。
学歴・職歴欄を西暦で書いたのに免許欄だけ「令和4年6月」と和暦にする、といった不統一は読みにくさにつながるため、必ず同じ表記に揃えましょう。
複数免許を書く順序
複数の免許・資格を書く場合、取得年月の古い順(時系列順)に並べるのが基本のルールです。
応募先の仕事に直結する免許だけを先頭に書き直すと、むしろ経歴の整合性が取れていないように見えてしまいます。
アピールしたい免許がある場合は、自己PR欄や志望動機欄で別途触れるようにしましょう。
大型免許取得にかかる費用・期間の目安

教習所でかかる費用相場
大型免許の取得費用は、すでに持っている免許の種類によって大きく変わります。
普通免許からの場合はおおむね20万円から30万円、中型免許からの場合は15万円から20万円が相場です。
未経験者向けの求人では、会社が教習費用を補助する制度を用意しているケースもあるため、応募前に確認しておくと負担を抑えられます。
取得までの期間とスケジュールの立て方
教習にかかる期間は、通学の場合で2週間から1ヶ月程度が目安です。
合宿形式を選ぶとさらに短縮できますが、在職中に通う場合はシフトとの調整が必要になります。
すでに運送会社に在籍している場合は、会社の休暇制度を使って短期集中で通えるケースもあるため、上司や人事に相談してみるとよいでしょう。
取得予定の時期が決まったら、履歴書の免許欄にも「取得予定:◯年◯月」まで書いておくと、採用側が入社後の配属を計画しやすくなります。
公的な補助制度を活用する方法
大型免許の教習は、国の教育訓練給付制度の対象講座になっている場合があります。
厚生労働省「教育訓練給付制度の対象となる講座の受講を希望される方」によれば、特定一般教育訓練に指定された講座であれば、受講費用の40%(上限20万円)がハローワークから支給されます。
対象となるかどうかは教習所・講座ごとに異なるため、申し込み前にハローワークの教育訓練講座検索システムで確認しておくと安心です。
雇用保険に加入していることが条件になるため、在職中に取得を目指す人のほうが利用しやすい制度といえます。
申請はあくまで本人が行う必要があり、会社の補助制度と公的な給付制度は併用できる場合があるため、両方の窓口に確認してから教習所を選ぶと無駄がありません。
よくある質問
- 大型免許は履歴書にどう略さず書けばいいですか?
-
「大型自動車第一種免許」または「大型自動車第二種免許」という正式名称で書きます。
- 大型一種と大型二種はどちらを書けばいいですか?
-
貨物を運ぶトラックドライバーなら第一種、旅客を乗せるバス運転手などの業務なら第二種を書きます。
- 教習中でも履歴書に書いて応募できますか?
-
教習所に通っている段階であれば「教習中」「取得予定:◯年◯月」と書いて応募できる求人が多くあります。
- 複数の免許はどの順番で書けばいいですか?
-
取得した年月が古いものから新しいものへ、時系列の順に並べるのが基本です。
- 免許証番号も履歴書に書く必要がありますか?
-
免許証番号を履歴書に書く必要はありません。
- 大型免許と大型特殊免許は履歴書でどう区別しますか?
-
トラックやバスを運転する大型免許と、ショベルカーなど建設車両を運転する大型特殊自動車免許は別の免許です。
まとめ
大型免許は、「大型自動車第一種免許」または「大型自動車第二種免許」という正式名称と取得年月をセットで書くのが履歴書での基本ルールです。
複数の免許を持っている場合は古い順に並べ、教習中であれば取得予定の時期まで書いておくと採用担当者に伝わりやすくなります。
運送業界では人手不足が続いており、免許欄の一行がそのまま採用後の配属や待遇にも関わります。
教習費用に迷う場合は、公的な補助制度や大型免許を活かした転職の進め方も合わせて確認してみてください。
記入例文を参考に、正確な表記で履歴書を仕上げてください。
応募前に一度、免許・資格欄だけを見直す時間を取ることで、書類選考の通過率を上げる小さな積み重ねになります。
本記事は警察庁・国土交通省・厚生労働省等の公的情報をもとに、ブルーカラーの教科書編集部が作成しています。
免許の交付条件や教習内容、補助制度の対象範囲は教習所・運転免許センター・ハローワークによって異なる場合があるため、最新情報は最寄りの窓口でご確認ください。

