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介護職の志望動機の書き方とは?経験別の例文とNG例をわかりやすく解説

2026 9/28
介護
2026年9月28日

介護職への転職を考えたとき、多くの人が最初につまずくのが志望動機です。

介護職の志望動機で大切なのは、なぜ介護の仕事を選んだのか、そしてなぜその施設・法人で働きたいのかを、自分の経験に基づいて具体的に伝えることです。未経験でも、書き方の型さえ押さえれば、説得力のある志望動機は作れます。

この記事では、採用担当者が見ているポイントから、経験・状況別の例文、避けるべきNG例、面接で深掘りされたときの答え方までをまとめて解説します。

未経験からの転職を考えている方はもちろん、資格を活かしてキャリアアップしたい経験者の方にも役立つ内容です。それぞれの状況に合わせた書き方のポイントを確認していきましょう。

目次

介護職への転職で志望動機が重視される理由

介護業界は人手不足である一方、早期に辞めてしまう人も少なくないため、採用担当者は「定着して働いてくれるか」を志望動機から見極めようとしています。待遇面だけを理由にしていないか、仕事内容を理解したうえで応募しているかが問われます。

採用担当者が見ているポイント

介護労働安定センターの調査によると、介護職の離職率は12.4パーセントで、全産業平均の14.2パーセントより低い水準まで改善してきています。介護労働安定センター「介護労働実態調査」によれば、29歳以下の離職率は18.7パーセントと他の年代より高く、若い世代ほど早期離職が起きやすい傾向があります。

採用担当者は、この実態を踏まえたうえで「なぜ介護の仕事なのか」「なぜこの職場なのか」という2つの問いに、自分の言葉で答えられているかを見ています。テンプレートをそのまま使ったような志望動機は、この2点が抜け落ちていることが多く、見抜かれやすいポイントです。

採用にかかる費用や研修期間を考えると、施設側にとっても早期離職は大きな負担です。だからこそ、応募者がどれだけ現実的に仕事内容を理解し、続ける覚悟があるかを、限られた面接時間の中で見極めようとしています。

未経験・経験者で書き方は変わるのか

基本の構成は同じですが、強調するポイントは変わります。未経験の場合は「なぜ介護の世界に飛び込もうと思ったか」という動機の部分を厚く書き、経験者の場合は「これまでの経験で何を得意としているか」を具体的なエピソードとともに書くと説得力が増します。

年代によっても見られ方は変わります。若手であれば体力面やこれからの伸びしろへの期待、40代以降であれば社会人経験の厚みや、人生経験を活かした利用者への接し方が評価されやすい傾向があります。自分の年代・経歴だからこそ伝えられる強みを意識して選ぶとよいでしょう。

志望動機の3ステップ構成を示すフローチャート

志望動機の書き方【基本の3ステップ】

志望動機は、きっかけの整理・応募先を選んだ理由・入社後の貢献という3ステップで組み立てると、筋の通った文章になります。この順番を守るだけで、思いつきで書いた印象を避けられます。

これまでの経験・きっかけを整理する

まずは、なぜ介護の仕事に興味を持ったのかを振り返ります。家族の介護を経験した、これまでの仕事で人と接することにやりがいを感じていた、といった具体的なきっかけを一つ選びましょう。

複数の理由を並べるより、一番強く印象に残っている出来事を一つに絞って書くほうが、読み手に伝わりやすくなります。

なぜこの施設・法人を選んだかを書く

採用担当者が最も知りたいのは「他の施設でもよいのに、なぜここなのか」という点です。求人票や施設のホームページで、力を入れているケアの方針や研修制度などを確認し、自分の希望と重なる部分を具体的に挙げましょう。

見学や説明会に参加した経験があれば、そこで感じたことを盛り込むと、他の応募者と差別化しやすくなります。

入社後にどう貢献したいかで締める

最後に、これまでの経験や強みを、入社後にどう活かしていきたいかで締めくくります。「頑張ります」で終わらせず、自分の強みと施設が求める人材像を結びつけて具体的に書くことが重要です。

提出形式目安の分量意識するポイント
履歴書・応募書類200〜300字程度要点を簡潔にまとめ、読みやすさを優先する
面接での口頭説明1分程度(300〜400字相当)書類の内容をベースに、エピソードを加えて具体的に話す

【経験・状況別】志望動機の例文

志望動機は、置かれている状況によって書き方の重点が変わります。ここでは代表的な3つのパターンごとに、盛り込むべき要素を紹介します。

未経験から介護職に転職する場合

未経験の場合は、なぜ未経験の分野に飛び込もうと思ったのかという動機の強さが重視されます。

実際に、健康上の理由で前職を離れることになり、再就職先を探すなかで介護の仕事に挑戦した方もいます。

30代男性・岡山県在住

「健康上の理由で前職を退職し、再就職先を探すなかで、大学時代に取得していた社会福祉主事任用資格と実習経験を活かせると考え、介護の仕事に挑戦しました。求人が出ている施設なら、経験がなくても受け入れてもらえるという期待もありました。」

このように、それまでのキャリアで得た資格や経験と、介護の仕事がどうつながるかを説明できると、未経験でも説得力のある志望動機になります。

他業種から家族の介護をきっかけに転職する場合

家族の介護に直面したことがきっかけで介護職を目指す人も多くいます。身内の介護で得た気づきを、仕事として社会に還元したいという流れで書くと、動機に一貫性が生まれます。

40代男性・兵庫県在住

「実家の家業を継ぐために退職し自営業になったタイミングで、親族の高齢化や身内の介護に直面したことが大きなきっかけでした。家族のためにも、自分の手で支えられる知識と技術を身につけたいと思い、介護職員初任者研修を受講しました。」

身内の介護をきっかけにする場合、感情面だけで終わらせず、資格取得など実際に行動へ移した経緯まで書くと、本気度が伝わります。

資格を活かしてキャリアアップしたい場合

すでに介護資格や実務経験を持つ人は、これまでの経験で身につけたスキルと、応募先で挑戦したい役割を具体的に結びつけて書きます。「介護福祉士として、これまでの現場経験を活かし、後輩の指導にも携わりたい」など、次のステップを明確にすることが評価につながります。

転職理由が「前職への不満」であっても、それをそのまま書くのではなく、「もっとこうしたいという前向きな目標」に言い換えて伝えることが大切です。不満の裏返しにある本当の希望を言葉にすることで、後ろ向きな印象を避けられます。たとえば「人員体制に不満があった」であれば「利用者一人ひとりに向き合える体制の職場で働きたい」という形に変換できます。

志望動機でやってはいけないNG例

志望動機でよくある失敗は、待遇面だけを理由にすることと、使い回しがすぐに分かる内容にすることです。どちらも採用担当者から見抜かれやすいポイントです。

志望動機の悪い例と良い例を対比するインフォグラフィック

待遇面だけを理由にする

「家から近いから」「給料が良さそうだから」といった理由だけでは、仕事内容への関心が伝わりません。待遇面での希望自体は自然なことですが、それだけで終わらせず、仕事内容への関心とあわせて伝えることが大切です。

  • 「家から近く、通勤が楽だと思ったからです」で終わる
  • 「求人票を見て給料が良いと思いました」で終わる

こうした理由自体を書くこと自体は問題ありませんが、それだけで終わらせず「働きやすい環境で長く貢献したい」という一文を添えるだけでも印象は大きく変わります。

他の応募先にもそのまま使い回せる内容にする

「人の役に立ちたい」というだけの一般論で終わり、応募先の施設名を入れ替えても成立してしまう志望動機は、読み手の印象に残りません。その施設ならではの特徴に触れることが、使い回し感を避ける一番の方法です。求人票やホームページに書かれているケアの方針、施設の理念など、固有名詞を一つ入れるだけでも印象は変わります。

面接で深掘りされたときの答え方

提出した志望動機は、面接でさらに深掘りされることを前提に準備しておく必要があります。その場で慌てないよう、想定される質問への答えを事前に考えておきましょう。

面接官からの質問に落ち着いて答える転職希望者

「なぜ他の施設ではなくここか」への答え方

志望動機に書いた内容を、より具体的なエピソードで補強して答えます。見学時に感じたスタッフの雰囲気や、力を入れているケアの方針など、その施設に固有の情報を交えて話すと説得力が増します。

複数の施設に応募している場合でも、正直に伝えて構いません。そのうえで「この施設を最も志望する理由」を一つ挙げられれば、誠実さと本気度の両方が伝わります。比較検討した過程を隠さず話すことで、かえって主体的に職場を選んでいる印象を与えられます。

長く続けられるかを聞かれたときの答え方

体力面や夜勤への不安を正直に伝えつつも、それを乗り越えるためにどう準備しているか(生活リズムの調整、体力づくりなど)まで話すと、前向きに定着する意欲が伝わります。不安を隠すのではなく、対策とセットで伝えることが評価されるポイントです。

ブランクがある場合や、前職を短期間で辞めた経験がある場合も同様です。理由をごまかさず、そこから何を学び、今回どう活かすつもりかまでセットで話すことで、不安より誠実さが伝わります。

編集部からのお知らせ

本記事は介護業界の公的な調査データや実際の転職経験者の声をもとにブルーカラーの教科書編集部が作成しています。志望動機の内容は個々の経歴や応募先によって最適な形が異なるため、実際の応募前には求人票の内容もあわせてご確認ください。

よくある質問

介護職の志望動機はどのくらいの長さで書けばよいですか。

履歴書の欄であれば200〜300字程度、面接での口頭説明であれば1分程度(300〜400字相当)を目安にすると、簡潔にまとまりやすくなります。長すぎる文章は要点がぼやけてしまうため、伝えたい理由を一つに絞ってから書き始めるのがコツです。

未経験でも資格がなくても応募できますか。

多くの施設で無資格・未経験からの応募を受け付けています。志望動機では、資格がない分、なぜ今この仕事に挑戦したいのかという意欲を具体的に伝えることが特に重要になります。入職後に資格取得を支援してくれる施設も多いため、そうした制度への意欲もあわせて伝えると好印象です。

家族の介護経験を志望動機に書いても大丈夫ですか。

問題ありません。むしろ実体験に基づく動機は説得力があり、多くの採用担当者に好意的に受け止められます。ただし体験談だけで終わらせず、そこから仕事としてどう貢献したいかまで書くようにしましょう。介護をした具体的な場面や、そこで感じた気づきを一つ添えると、より印象に残りやすくなります。

志望動機と自己PRの違いは何ですか。

志望動機は「なぜこの仕事・この施設で働きたいか」を伝えるものです。一方、自己PRは「自分にどんな強み・経験があり、それをどう活かせるか」を伝えるもので、目的が異なります。両方を聞かれた場合は、内容が重複しないよう役割を分けて答えましょう。志望動機では「なぜここか」、自己PRでは「自分に何ができるか」という軸で整理すると混同しにくくなります。

履歴書と面接で志望動機の内容を変えてもよいですか。

大きな方向性は揃えたうえで、面接ではより具体的なエピソードを加えて話すのがおすすめです。履歴書の内容と面接での説明が大きく食い違うと、一貫性が無い印象を与えてしまいます。書類提出後に話す内容を追加する場合は、事前にメモへ書き出して整理しておくと当日も落ち着いて話せます。

まとめ

介護職の志望動機は、きっかけの整理・応募先を選んだ理由・入社後の貢献という3ステップで組み立てれば、未経験でも説得力のある内容に仕上がります。待遇面だけを理由にせず、その施設ならではの特徴に触れることが、他の応募者との差別化につながります。

提出した内容は面接でさらに深掘りされることを前提に、想定される質問への答えも事前に準備しておきましょう。

一人で書き上げるのが難しいと感じたら、転職エージェントの担当者に添削を依頼するのも一つの方法です。第三者の視点を借りることで、自分では気づきにくい抜けや弱点を補うことができます。焦って提出せず、時間をかけて自分の言葉に仕上げることが、結果的に納得のいく転職につながります。

介護
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この記事を書いた人

ブルーカラーの教科書編集部のアバター ブルーカラーの教科書編集部

建設・土木、ドライバー、介護など人手不足の続く現場職への未経験転職を取材・調査し、給与や待遇のリアルな情報を発信しています。

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